高周波誘導加熱装置を導入することのメリット
高周波誘導加熱装置を導入することで様々なメリットがあります。まずは高周波焼入(高周波誘導加熱装置を用いた焼入)の特長から見ていきましょう。
高周波焼入の特長
- 誘導による自己発熱のため高い熱効率を誇ります。
- 加熱温度が自由に選べるので、多くの鋼種の焼入に適用されています。
- 短時間加熱で脱炭でき、酸化も少なく抑えられます。
- 部分焼入れが容易でインラインに組み込めます。
- 表面が硬く内部は靭性を持ち、切欠き感度が小さいので動的強度が増しています。耐摩耗と耐疲れ向上に利用可能です。
高周波焼入と炉焼入との比較
従来の炉焼入と高周波焼入の比較図です。それぞれに適した利用シーンはありますが、部品製造においては高周波焼入が一歩有利だと言えます。
| | 高周波焼入 | 炉焼入 |
| 焼入硬度 | ◎ | ○ |
| 深さのばらつき | ◎ | ○ |
| 焼入歪み | ◎ | ○ |
| 強度 | ◎ | ○ |
| 部分焼入 | ◎ | ― |
| 時間生産性 | ○ | ○ |
| 労働生産性 | ◎ | ○ |
| インライン化 | ◎ | ― |
| イニシャルコスト | ○ | ◎ |
| ランニングコスト | ○ | ○ |
高周波誘導加熱装置の特長
それでは、最後に高周波誘導加熱装置の特長をご紹介します。

- 効率良く金属を加熱できます。
- クリーンで素早い加熱制御が可能です。
- 低電圧回路のためとても高い安全性を誇ります。
- 温度制御装置など、コンピューターによる出力制御が可能です。
- 低電圧制御、低電流制御を選択できます。
- タイマー・出力調整・外部入着などを標準装備しています。
- 各種装置への組み込みが可能です。
- コイル交換により加熱物を変更できます。
- 各種保護回路を完備しています。
このように、高周波誘導加熱装置を導入することのメリットは数多くあります。業務効率の向上に貢献してくれるでしょう。